想い出の鉄道写真ありし日の常磐線

常磐線、当時の平（現在のいわき）以北が電化前の写真です。

C57、C61、C62が牽引する旅客列車が行き交い、或る時はD51が重連で貨物列車を力強く先導していました。特に寝台特急ゆうずるの先頭を飾るC62の雄姿が人気でした。

平には扇形機関庫があり、入庫する大型蒸気機関車が水と石炭を補給し、休む間もなくで方向転換して、次の任務に向かっていました。

さすが、東北本線と並ぶ幹線です。スーパーひたちやフレッシュひたちが走り抜ける現在の常磐線からは、とても想像できない貴重な風景をこの目で見ることができたことが信じられません

ありし日の常磐線

平（現在のいわき）の扇形機関庫です。

C57、C62、D51がしばしの休憩をとっています。

目の前には転車台があり、蒸気機関車ならではの方向転換の風景がみられました。

それにしても、上野駅からそれ程遠くない所にある、蒸気機関車の宝庫でした。

転車台で方向転換するD51です。

転車台が回転する音が聞こえてくる様な気がします。

C62が牽引する列車です。客車の形から想像すると急行列車なのかもしれません。軽々と牽引し、颯爽と走り抜けて行きました。

こちらは、対照的に煙をはきながら力強く駆け抜けるD51が引っ張る貨物列車です。

当時は、貨物の大量輸送の主役は鉄道で、重連で牽引されることもありました。

既に電化の準備が整いつつあり、真新しいポールと電線が設置されていたことを憶えています。

寝台特急ゆうずるの牽引を平駅で電気機関車にバトンタッチし、休憩するC62型蒸気機関車です。

ヘッドマークのスマートな鶴の絵が、どこかC62にマッチしています。

蒸気機関車が牽引するブルートレイン!!今でも乗ってみたい気がします。

蒸気機関車のどこか物悲しい汽笛が、夜行列車の旅を演出します。

多分、平機関区で撮った写真だと思います。

8620型蒸気機関車です。大正時代のレトロなデザインと、どこか優美で女性的な姿が印象的でした。

後方には、D60型とおぼしき蒸気機関車も見えます。

映画などで見る戦前の風景にタイムスリップしたみたいです。

想い出の鉄道写真 ありし日の常磐線