朝のエレベータで緊急事態発生

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朝のホテルのエレベータは、出発する人、朝食に行く人で上を下へと大忙しですが、先日の大阪出張で宿泊したホテルのエレベータでの出来事です。

小生は１７階のレストランで朝食バイキングを心行くまで堪能し数枚の皿を積上げ、仕上げのコーヒーと冷水をすませ、いざエレベータに向かいました。

この時、前夜の痛飲と満腹状態、加えてコーヒープラス冷水のコラボレーションにより軽い予備信号が発せられました。

『そろそろですぞ、準備をお願いします。』という我が大腸君から発せられた警告でした。

『心配ご無用、後は部屋に戻り、心行くまでウォシュレットで !! 』てな気楽な思いでエレベータに乗り込みました。

小生の部屋は8階、17階でエレベータに乗った時点では、14階へ戻る夫婦と小生の3人でどんなに長くとも3分もあれば、楽勝でウォシュレット上の人となれます。

ところがどっこい、突然16階で緊急停止。扉が開いてこりゃ大変。

屈強な野球部員とおぼしき高校生の団体十数名が現れました。人数も人数なのですが、その荷物の大きさと多さにもびっくりです。

次々と大男が荷物を携えてエレベータに入ってきます。しかし人数が人数ですから中々スムースという訳には行きません。

先輩が先、後輩が後といった伝統的な秩序が守られています。又、5～6人乗った所で、後何人乗れるかといったエレベータの限界への考慮も必要です。

更に、荷物の配置によって確保できるスペースが違ってきます。そんなこんなで結局10人が何とか荷物と一緒に乗り込んだ所で限界となりました。時間は有に5分以上を経過しました。

そんな中、刻一刻と時間が経過し、大腸君の 限界時刻 に少しずつ近づいて行きます。

間の悪い事に、この時間帯はチェックアウトに向かう人のラッシュ時間帯です。1フロアに5分以上停滞すると言う事は、いかん !! 残り時間は刻一刻と近づいてきます。

16階をやっと出発したのも束の間、15階に停車。目も前には又もや屈強な野球部員が十数名並んでいます。

そして礼儀を重んじる彼らは、すでにエレベータに乗っている後輩が降りて、待っていた先輩と交代すると言う素晴らしい行動に出たのでした。

予想外の展開でも、大腸君には待ってもらえません。

14階以下は、当然、各階停車です。

快速特急のつもりが各駅停車に豹変したエレベータ。大腸君の 緊急信号 は黄色どころか一足飛びに赤信号へと急変です。

17階でエレベータに乗った当初は余裕の笑顔が、15階を過ぎる頃には苦悶の険しい顔となり、眉間に深いシワを刻み、ついには脂汗が滲み出て来ました。

限界近し、8階までもたせることができるのか !!

各階への停止と発車の繰り返しの都度、大腸に加わる重力加速度が火に油を注ぎます。

そんなこんなで何とかかんとか8階まで到着。

何と言う根性 !! あと少しだぞ大腸君、もう少しの辛抱だ。

8階で降りるのが又大変。奥のコーナーに押し詰められた小生『すみません、降ります。』と発しながら大きな荷物をまたぎながら出口の方へ。

その時です。しかっりとすぼめていた股を荷物をまたぐ為に開いた瞬間、プ～とたまらず放屁 !!

歳とともにしまりが悪くなってきています。水道の蛇口のパッキンが緩くなるのと同じでしょうか。

『すみません、すみません』と何度もあやまりました。表向きには道をあけたくれた事に感謝し、暗に放屁の謝罪です。

それにしてもクッサイ屁でした。排便直前の放屁ですから、先立つ気体の後に続く固体の臭いが凝縮されたクッサイ屁であったと思います。

密閉されたエレベータに残された高校生の皆さんの運命や如何に !! きっと後でヘンナおじさんとして噂になっているんでしょうね。

お蔭様で自室のウォシュレットですっきりと事を収束させました。様々な抵抗勢力に負けることなく大腸君とも中立条約を締結し今日も1日爽やかにスタートです。

以上、エレベータに乗った時は最後まで決して気を許してはなりません。小生から教訓をおとどけ致しました。

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