サラリーマンレポート >> 出張こぼれ話 >> 札幌レポート October 2007
2007年10月、秋本番の札幌レポートです。
今回は日常の煩わしさをひと時忘れ、ブラリと街に飛び出し、あの店この宿おすすめの数々をレポートします。
くつろぎの宿
ゆったり・ゆっくり・何も気にせず羽を伸ばせる宿、私の札幌定宿は 札幌グランドホテル です。
秋の旅行シーズンのためか、禁煙ルームは満室でしたが喫煙ルームには若干の空きがあり、ともかく事前に予約をして現地入り。
ところがチェックインして感激しました。何も言わなくとも禁煙ルームしかもツインのシングルユースという有難い配慮に痛み入ります。
年に数回しか宿泊しませんが、さりげない禁煙ルームの手配や朝刊を入れていただくなど、常連のようなサービスに痛み入ります。
朝食は 伝統のビアホールとしても有名な BIG JUG で和食バイキングをいただきました。
いつもながら地元の食材を活かした豊富なメニュー・定評ある味が爽やかな秋の朝を演出します。
今回特に気に入ったのは、味噌汁が鮭のアラ炊き風であったことと、焼き魚に定番のシャケに加えて鰊があったことです。
骨までしゃぶれる味噌汁の鮭と鰊の切り身の塩焼きで味わうお粥が前夜の痛飲に疲労気味の胃に優しく染み渡ります。
今回は 三井アーバンホテル新千歳空港 にも宿泊してみました。新千歳空港の出発ロビーと直結した空港利用には絶好のホテルで、早朝出発便や深夜到着便の利用時にとても便利です。
羽田空港第2ターミナルに直結した羽田エクセルホテル東急と同じ様な位置付けのホテルと言えます。
部屋の窓から発着する飛行場の様子をぼんやりと眺めることができ、他のホテルでは味わうことが出来ない景色を楽しめます。
ベッドで寝返りをうった時に眼前に見えた飛行場の夜明けを携帯カメラで撮影しました。
北の大地の飛行場の地平線から夜明けの光が差し込みます。飛行場で見る初日の出も良いかもしれません。
ジンギスカン
念願がかなってやっとカウンター席に滑り込むことが出来ました。『太好了』(タイハーラ 南5条西4丁目通称新宿通り寿ビル1F)
星の数ほどある札幌のジンギスカン店の中でもこの店にしかないメニュー、生で食べられるロースや塩ジンギスカンは、もちろん生でも結構ですが、炭火の七輪で炙ってたたき風にして食べるのもナカナカです。
肌寒い秋の夜、野菜スープをすすりながら食べる焼肉風ジンギスカンや焼肉そのものに身も心も暖まります。
混雑店でありながら親切な応対に感激しました。入口がちょっとわかりずらいですが、一見さんであっても人数によらず、さりげない接客が有難いです。
予約するも良し、ぶらりと立ち寄るも良し、満席の場合は近所にまだまだ候補店があるのも札幌ならではです。
二条市場のれん横丁
狸小路を東へつっきり、つきあたる石狩街道をわたると、二条市場のれん横丁はすぐそこです。
一言で言って『穴場見っけ』という感じです。
二条市場は築地とアメ横を足して二で割った様な場所で、そこにひっそりたたずむのれん横丁は、ディープな香り・雰囲気と此処にしかない小店が軒を並べて競う呑兵衛ウォーカーにはたまらないスポットです。
今回は入口に位置する気軽な立ち飲みや風の利尻ふる里食堂におじゃましました。
夕暮れ前でお客さんは私だけ、それもあってかカウンターの中の女性が利尻島の名産品を中心にした他には無いメニューの内容やお店の特徴をはきはきと説明して下さいました。
手軽な値段で頂ける利尻の味と酒。すっかり利尻の桟橋でほろ酔い気分です。その中でも、ホッケのかまぼこ利尻焼き250円は、ほんのりほっけのにおいがするすり身を串にさしたもので絶品です。
利尻の方々はこんな珍味で一杯やっているわけですか。次回も絶対立ち寄りたいスポットです。
残念ながら利尻ふる里食堂は閉店していました。2008年8月
スープカレーの Curry Di SAVOY(カリー・ディ・サボイ)
7月に引き続き、この味を求め自然に足が向いてしまいます。
大通り公園から南へ進み西4丁目の交差点から市電沿いに南側の歩道を1ブロック進み、西5丁目敷島南1条ビル地下1階という比較的わかり易い場所にあり、道路にでている看板が目印になります。
ジャズが流れる店内には、カウンター席とテーブル席、落ち着いた大人の雰囲気です。一人でも躊躇無く入れ、ゆっくりと店内とメニューを眺めながらホッとできます。
今日の15食限定日替わりスープカレー(840円)はそいのスープカレーです。北海道では鯛と並ぶ魚と言われているそいの白身が煮込まれたスープカレーが今日の日替わりであるとは何たる幸運。
1~5までの辛さの指定は数字が大きいほど辛いのですが、前夜の痛飲に疲れた胃を考慮して辛さ2を指定しましたが、旨みは辛さに関係なく、食べ終わる頃には季節に関係なく気持ち良い汗が噴き出してきました。
とにかく癖になる美味さです。
支払いを済ませて地下街の通路を出口に向かうと丁度よくトイレがあり、小用を済ませようと立ち寄ると、これが失礼ながら以外や綺麗な地下街の共同トイレであります。
何と個室はウォッシュレット付きです。(用は無かったのですが、哀しい性で今後のために思わずチェックしてしまいました)
トイレを出て更に出口に進むと階段の前に『千歳鶴サービスセンター』というお店を発見しました。
お昼時ですのでひっそりと閉まっていますが、どうやら北海道の銘酒千歳鶴に関係するお店の様で、通路側に出ているお品書きを見るとナカナカ手頃な居酒屋さんの様です。
次回は是非立ち寄ってみたいと想います。出張サラリーマンにおすすめの居酒屋が又1軒増えそうです。南1条西5丁目電車通り沿いの敷島南1条ビル地下飲食店街から目が離せません。
心地良い満腹感と爽やかな秋風に誘われて電車通りをそぞろ散策していますと、何やら混雑している中華屋さんをハッケン。
黄色い庇に『中華 布袋』と書かれています。タクシーの運転手さんや近所のサラリーマン・OLが次々と店内へ。
と言うことは、またまた地元の穴場と想われますが、スープカレーの直後に今すぐ中華というわけには行きませんので、残念ながら次回の楽しみといたしました。
中華料理布袋は、電車通り南1条西9丁目の南向き黄色い庇が目印です。
この電車通りは、西4丁目電停から、松尾ジンギスカン南1条店(南1条西4丁目)、Curry Di SAVOYがある敷島南1条ビル地下飲食店街(南1条西5丁目)、炭焼亭(南1条西7丁目)、中華布袋(南1条西8丁目)そしてガタゴト走り抜ける路面電車かあり、楽しいストリートです。
市電沿線ぶらりまちあるきマップ(札幌市民が紹介する市電沿線よもやま話)
札幌市民の温かい心に支えられて走り続ける市電。その市電沿線には懐かしくもゆったりした風景が続きます。
そんな市電と沿線風景を市民がまとめあげている小冊子『市電沿線ぶらりまちあるきマップ』の『No.5:西線の街と美術館めぐり』の配布が中央区役所で開始されたとのことで、早速入手に向かいました。
中央区役所は市電の中央区役所前電停から南へ徒歩3分、札幌プリンスホテルの隣に位置し、1階左奥の広報係カウンターで『市電沿線ぶらりまちあるきマップ』が配布されています。
『市電沿線ぶらりまちあるきマップ』は、 No.1:路面電車の街札幌、No.2:中島公園・豊平川の自然、No.3:藻岩山とふもとの街、No.4:屯田兵の歴史のある街 山鼻・曙、No.5:西線の街と美術館めぐり、No.6:日本最北端・最東端の電停、No.7:市電・温故知新 となっています。
町を街と表記するところに、市電とその沿線への愛着を感じます。札幌市中央区のホームページもサブタイトルが『市電のふるさと中央区』となっており、市電を見つめる市民の温かい視線が感じられます。
札幌市中央区のホームページ内に掲載されている市電倶楽部は、お役所っぽくなく、どこかほのぼのとした情報サイトです。
市電に乗ってふと横を見ると、急な雨用の貸し出し用傘が数本傘立てに用意されています。こんな粋な計らいにも市電を利用する札幌市民の優しさが垣間見られます。
市電沿線ぶらりまちあるきマップのNo.1では市電がスロウでロハスな街の財産と書かれています。170円の均一料金で吹雪の中でも走り続ける市電とそれを見つめる人々の心を何時までも語り継いで欲しいと思います。
まず私にできることは、札幌に行くたびに市電に乗り、ちょっとばかりノスタルジックな気持ちで沿線風景を味わうことかもしれません。
2021年現在では、200円均一料金です。
旭川など道内各地から初雪の便りが聞こえ、ササラ電車の出番ももうすぐです。
ゆったり流れる札幌の時間
札幌の中心街では『歩車分離式信号』と書かれた信号をよく目にします。車と歩行者の横断を完全に分けた設定の信号です。
左折車や右折車と横断中の歩行者との事故を予防できますが、自ずと待ち時間が長くなります。そのためか待ち時間の目安が信号の横に表示されています。
待ち時間の目安表示は、大阪や東京でもよく見かけます。札幌以外の町では、待ち時間の目安が少なくなると、信号が変わる前に横断し始める歩行者を多く見受けます。
又、歩車分離式でも車がこないと見るやさっさと横断する人も後をたちません。かく言う私も、急いでいる時は、みんなでわたれば怖くないとばかりに早足で横断してしまいます。
ともすると一人立ち尽くして信号が変わるのを待っている方が変に見えたりします。
ところが札幌では、見切り発信する人は殆ど見受けられません。落ち着いて整然と信号を待ち、急いでいる人もいるのでしょうが、信号に従って横断しています。
こんなところに札幌市民の律儀さや、時間との付き合い方を感じます。
大阪には大阪のせわしない作法があり、私なりに結構気に入っています。こんな所に、日本各地の土地柄が垣間見られて面白いですね。
札幌の方々は、そんなに急いでどないするねんって思っているのかいないのか。きっと別に意識する訳ではなく、それが此処の作法というものなのでしょう。
大都会でありながら、ゆったりと時が過ぎてゆく秋本番の札幌でした。
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